更新日:2025年6月6日 | Teppei
スマートフォンを高く売りたいと思っていても、初期化の方法やデータの消し方を知らずに損をしてしまう方が少なくありません。
実は、正しい手順で初期化や設定をしておかないと、個人情報が残ったままになったり、買取自体が断られてしまうこともあります。この記事では、売る前に必ず確認しておきたい準備や注意点を、専門の視点からわかりやすくまとめています。
大切なスマホを安心して手放せるよう、一つずつ丁寧に解説します。

Androidの場合は、初期化の前にデータを暗号化しておくと、より安全です。iPhoneでは「iPhoneを探す」をオフにしてiCloudからログアウトすることが欠かせません。eSIMを使っている人は、設定から削除が必要です。電子証明書が入っている場合は、初期化だけで消えないため、失効手続きも必要です。
やることが多くて大変に思えるかもしれませんが、それは正しく評価してもらうために必要な準備です。この手順を知らないまま売ってしまい、あとで後悔している方を数多く見てきました。せっかくのスマホが安く扱われてしまわないよう、細かい確認がとても大切です。
スマホを売る前にしておきたい大切な準備
スマートフォンを高く売るには、事前の準備がとても大切です。データを守りながら、トラブルを防ぐためのやり方を、やさしくお伝えします。
ネットワークが使えない状態になっていないかを確認する
スマホを売る前に、ネットワーク利用制限の確認はとても大切です。支払いが終わっていない機種は、買取を断られることがあります。手間はかかりません。
IMEI番号を使ってチェックするだけで、売れるかどうかがわかります。大切なスマホを正しく売るための基本です。
- 「IMEI番号」は、設定画面から確認できます。
- 「○」は残金なし。問題なく売ることができます。
- 「△」は支払い中。将来に制限がかかる可能性があります。
- 「×」は支払いが止まっている状態で、買取できません。
- ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルなどで専用ページから確認できます。
- 「△」のままでも売ることはできますが、代金の支払いは続きます。
スマホを売る前は、まず「ネットワーク利用制限」の確認が基本です。
写真や連絡先などの大事なデータをクラウドに保存する
スマホを初期化する前に大切なデータをバックアップしておくことが重要です。GoogleドライブやGoogleフォトを使えば、写真や連絡先などをかんたんに保存できます。
あとで後悔しないために、売る前に忘れずにバックアップしておきましょう。
- 連絡先・写真・動画・カレンダーなどはGoogleに保存できます。
- 設定アプリから「今すぐバックアップ」を選んで保存できます。
- Googleフォトを使うと写真と動画を自動で保存できます。
- ゲームやLINE、おサイフケータイなどは別での設定が必要です。
- 新しいスマホにGoogleアカウントを入れればすぐにデータを移せます。
- Google以外のアプリは、それぞれのアプリごとにバックアップ方法を確認します。
初期化するとすべて消えるので、必ず事前にバックアップを行ってください。
GoogleアカウントやApple IDからサインアウトする
スマホを売る前に、Googleアカウントからきちんとログアウトしておくことが大切です。ログアウトをしないまま手放すと、次の持ち主が使えなくなることがあります。
大切なアカウント情報を守るためにも、正しい手順でログアウトしましょう。
- 設定から「アカウント」を開きます。
- 表示されたGoogleアカウント名をタップします。
- 「アカウント削除」を選ぶと、ログアウトが完了します。
- 画面を閉じるだけではログアウトにはなりません。
- データはGoogleに残るので、新しいスマホでログインすれば元に戻せます。
スマホを手放す前に、Googleアカウントからのログアウトは忘れずに行いましょう。
スマホ本体を初期化してデータをすべて消す
スマホを売る前には、端末を初期化して中のデータをすべて消すことが必要です。初期化をしていないと、自分の情報が残ったままになる危険があります。
設定から数回タップするだけでできるので、必ず最後にこの作業を行ってください。
- 設定から「システム」を選びます。
- 「リセット」という項目をタップします。
- 「データの初期化」をタップします。
- 「携帯電話をリセット」をタップします。
- 「すべて削除」を選ぶと初期化が始まります。
- 初期化には少し時間がかかりますが、そのまま待てば完了します。
スマホを売る前には、必ず端末を初期化して個人情報をしっかり消しましょう。
SIMカードとSDカードは忘れずに取り外す
スマホの初期化が終わったら、SIMカードを必ず取り外してください。そのまま売ってしまうと、個人情報が入ったカードが他人の手に渡る危険があります。
小さなカードですが、とても大切なものです。取り出し方もかんたんなので忘れずに行いましょう。
- 本体の側面の小さな穴にピンを差し込みます。
- トレイが出てくるので、SIMカードを取り出します。
- SIMカードを入れたまま売ると、あとで返却されることがあります。
- 一部のキャリアでは、SIMカードの返却が必要なことがあります。
スマホを手放す前に、SIMカードは必ず抜いて保管してください。
Androidはデータを暗号化してから初期化すると安心
Androidスマホでは、初期化だけではデータが完全に消えないことがあります。見た目は消えていても、内部に残っていることがあるため、事前にデータを暗号化しておくと安心です。暗号化しておけば、たとえ盗まれても簡単には中身を見られません。
- Androidでは初期化してもデータが残ることがあります。
- 「消去完了」と表示されても安心とは限りません。
- 暗号化をすると、情報を守りやすくなります。
- データを盗まれても、暗号化されていれば読み取りにくくなります。
Android端末は、初期化前に暗号化しておくとさらに安全です。
iPhoneの「探す」機能をオフにしてiCloudからサインアウトする
iPhoneを売るときは、「iPhoneを探す」をオフにし、iCloudからログアウトすることがとても大切です。
これをしないとアクティベーションロックがかかり、他の人が使えなくなり、買取も断られてしまうことがあります。売る前に必ず確認してください。
- 「iPhoneを探す」機能をオフにします。
- iCloudからサインアウト(ログアウト)します。
- ログアウトしていないと、アクティベーションロックがかかります。
- ロックされたままでは、買取を断られることがあります。
- 初期化の前にログアウトしておくことが大切です。
iPhoneは、iCloudからログアウトしておかないと買い取ってもらえないことがあります。
電子証明書(マイナンバーカードなど)を登録していないか確認する
初期化をしても、データが完全に消えていないことがあります。このような場合は、専門の業者にデータ削除をお願いする方法もあります。
専用の機械で復元できないように処理してくれるため、大切な情報を確実に守りたい方には安心な選択です。
- 初期化だけでは、データが復元される可能性があります。
- 専門業者は、専用のツールでデータを完全に削除します。
- 復元できない状態にしてくれるため、安心して売却できます。
- セキュリティが心配な人には、業者の利用がおすすめです。
情報をしっかり守りたいなら、専門業者にデータ削除を依頼するのも一つの方法です。
自分で消すのが不安な場合は専門の業者に削除をお願いする方法もある
スマホにマイナンバーカードと同じ機能の電子証明書が入っている場合、初期化だけでは削除されません。そのまま売ってしまうと、個人情報が残るおそれがあります。
売る前に証明書の失効手続きを必ず行ってください。とても大事な作業です。
- 2023年からスマホに電子証明書を入れるサービスが始まりました。
- この証明書は初期化しても自動で消えません。
- 売る前に「失効手続き」が必要です。
- 証明書が残っていると、個人情報のリスクが高まります。
- デジタル庁の案内にしたがって、手続きを行います。
電子証明書が入っているスマホは、初期化だけで安心せず失効手続きを忘れずに行いましょう。
データ消去で失敗しないための2つの注意点
データを消したつもりでも、残ってしまうことがあります。安心して売るために、大事な2つのポイントをしっかり確認してください。
SIMカードとSDカードの抜き忘れに気をつける
スマホの中に入っているSIMカードやSDカードは、初期化しても中のデータが消えません。そのまま売ってしまうと、大切な情報が他人に見られる可能性があります。必ず取り外して、安全な場所に保管してください。
不要な場合は物理的に処分することも考えましょう。
- SIMカードとSDカードは初期化しても消えません。
- スマホから必ず取り外しておく必要があります。
- 大切なデータが入っているので、安全に保管してください。
- 不要な場合は、ハサミなどで切って処分してもかまいません。
- そのまま売ると、他人に個人情報を見られる危険があります。
スマホを売る前には、SIMカードとSDカードの取り外しを忘れずに行いましょう。
おサイフケータイや電子マネーの情報をしっかり消す
スマホを初期化しても、おサイフケータイや電子決済アプリの情報は残ることがあります。
このまま売ってしまうと、第三者に悪用されるおそれがあるため、アプリ内での削除作業が必要です。お金に関わる大切な部分なので、確実に消してから手放しましょう。
- 初期化ではおサイフケータイの情報が完全に消えないことがあります。
- 電子決済アプリのデータも残ってしまう可能性があります。
- アプリの設定メニューから「データ削除」を選びます。
- 削除しておかないと、他人に使われる危険があります。
- 不正利用を防ぐために、確実に削除してから売却しましょう。
電子決済アプリの情報は、アプリの中から自分で削除しておく必要があります。
iPhoneを売る前によくある疑問と対策
iPhoneを売るときは見落としやすいことがいくつかあります。よくある質問に答えながら、不安をひとつずつなくしていきます。
eSIMを使っている場合はどうすればいい?
iPhoneでeSIMを使っている場合は、SIMカードが見えないからといってそのままにしないように注意が必要です。
本体の中にあるeSIM情報は、自分で削除しなければ残ってしまいます。売る前に設定からeSIMの削除を行うことがとても大切です。
- eSIMは目に見えないSIMカードの情報です。
- iPhoneの「設定」アプリを開きます。
- 「モバイル通信」をタップします。
- 「eSIMを削除」を選ぶと削除できます。
- 削除しないと、次の持ち主が使えない場合があります。
iPhoneでeSIMを使っている場合は、売る前に必ずeSIMの削除を行ってください。
バッテリーを交換してから売ったほうがよい?
iPhoneを売るときにバッテリーが劣化していると査定額が下がることがあります。ただし、交換にお金がかかるため、必ずしも交換する必要はありません。
自分のiPhoneの状態を見てから判断するのがおすすめです。先に査定してもらうと無駄な出費を避けられます。
- バッテリーの最大容量が80%以下だと劣化と見なされやすいです。
- 交換すると買取価格が上がることもあります。
- ただし、交換費用が1万円以上かかる場合があります。
- 非正規店での交換は、買取を断られる原因になることがあります。
- まずは買取店で査定してから交換が必要かを考えるのが安心です。
- 「設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態と充電」で最大容量を確認できます。
iPhoneのバッテリー交換は、査定後に必要かどうか判断するのが失敗を防ぐコツです。
保護フィルムは貼ったままで問題ない?
iPhoneに保護フィルムが貼ってある場合は、剥がさずそのままにしておくのが安心です。フィルムの有無は査定に大きく関係しませんが、剥がす時に画面に傷をつけてしまうリスクがあります。
大切な画面を守るためにも、貼ったまま買取に出しましょう。
- 保護フィルムは剥がさずにそのままにしておきます。
- フィルムの有無で、査定額が大きく変わることはありません。
- 剥がす時に、画面に傷をつけてしまうことがあります。
- フィルムがあることで、郵送や持ち運び中の傷も防げます。
- 査定時、画面に傷があると減額になる可能性があります。
保護フィルムは画面を守る役割があるため、貼ったままで買取に出すのが安全です。
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まとめ:スマホ買取で初期化は必要?初期化のポイントとデータ消去の注意点。売る前にやることは?
結論から申し上げますと、スマホを高く売りたいのであれば初期化は必ず必要です。ただし、初期化だけでは足りないこともあるため、正しい手順で準備を進めることが重要です。知らずに不完全な状態で売ってしまうと、大切な個人情報が他人に渡ってしまうおそれがあるだけでなく、買取価格が下がることもあります。
まずは、スマホがネットワーク利用制限にかかっていないかを確認してください。これは、支払いがきちんと済んでいるかどうかを調べる作業で、残金があると買取を断られる場合があります。
次に、連絡先や写真、アプリの情報などをGoogleドライブやGoogleフォトにバックアップして、大切なデータを守ります。そのあとで、GoogleアカウントやiCloudからログアウトを行い、スマホ本体を初期化して中身をきれいにします。
また、SIMカードやSDカードを忘れずに取り外し、Androidの場合は初期化の前にデータを暗号化することで、さらに安全性が高まります。iPhoneを使っている方は、「iPhoneを探す」をオフにし、iCloudからログアウトしておかないと、次に使う人が利用できず、買取不可になることがあります。
最近では、電子証明書がスマホに入っている場合もあり、これは初期化だけでは消えないため、別に失効手続きが必要です。不安が残る場合は、専門の業者にデータ削除を依頼するという選択肢もあります。
このように、正しく準備をすれば、安全に、そして納得のいく金額でスマホを売ることができます。大切に使ってきたスマホを、安く買い叩かれないためにも、売る前のひと手間を惜しまないことが大切です。


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